2016年 7月17日(日)
17. JUL. 2016 (Sun)


対REDS 総合優勝決定戦
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第42回KLソフトボール大会リーグ総合優勝決定戦は、2016年7月17日KL日本人学校グラウンドにて開催された。

1回表、先発はこの日の為に出張をずらした佐藤。猛打のREDS打線に挑む。1,2番の連続ヒットで1死2,3塁のピンチ。迎えるは左の4番。芯で捉えた打球は1塁宇杉の正面へ・・・痛恨のファンブル。2点を先制される。しかしここで佐藤が踏ん張る!後続を抑え、上々の立ち上がり。

1回裏、早めに追いつきたいJJ。先頭宇杉、2番増田が連続四球で打席に3番森井。仕事の時とは全く違う仕事師の目で捉えた打球は右中間を切り裂く逆転3点本塁打!さらに4番河村。ガヤ隊長野田からの「よいしょー」の掛け声が
決まり、ヒットで続く。これに浮足立ったか広瀬、八木が相手のエラーを誘いこの回一気に7点!JJの気迫がREDSを飲み込み、ムードが完全にJJ寄りになる。

2回表、REDSの攻撃。佐藤の細心の投球がREDS打線の焦りを呼ぶ。内野ゴロの間に1点を失うものの、連打を許さず最少失点に留める。

2回裏、JJの攻撃。先頭の3番森井が安打を放つも後続が続かず無得点。7-3。REDS相手ではまだまだセーフティリードとはいえず、ヒリヒリした展開が続く。

3回表、REDSの攻撃。安打と四球で無死満塁の大ピンチ!しかしここで佐藤のギアが上がる。渾身の投球で詰まらせた打球はレフト前方へ。レフト島田が猛然とダッシュしてアウト、タッチアップできず。気迫の投球で後続も打ち取り、この回も無失点で抑える。

3回裏、リードを広げたいJJの攻撃。7番柏村、8番八木の連続安打でチャンスを広げると、9番佐藤の打席でキャッチャーが投球を横に逸らすのを見て柏村が本塁突入!見事なタイミングと足で貴重な追加点をもぎ取る。さらに1番宇杉の安打で1点、増田、森井も相手のエラーを誘いもう1点。この回3点を挙げ、10-3。REDSに動揺が走る。

4回表、REDSの攻撃。炎天下の中、投げ続ける佐藤。猛打の3番が放った打球は深く守っていたセンター柏村の前方へ。激しくチャージしてあわやスーパーキャッチとなるところもボールがこぼれてヒット。しかしこの果敢な守備が佐藤の気持ちを盛り立てる。打ち気にはやるREDS打線を翻弄し、この回も無失点!流れを全く渡さない。

4回裏、JJの攻撃。四球で出た柏村が盗塁を試みた際に肉離れで負傷交代・・ 鉄壁の外野守備陣の予期せぬ事態に嫌な空気が流れる。しかし8番八木が安打、9番疲労困憊の佐藤も安打で続く。1番宇杉の打順でワイルドピッチ。相手の気持ちを切る1点が入る。これで11-3。

5回表、REDSの攻撃。柏村の替りに二宮が入りライト。センターに島田、レフトに広瀬が回る。もはや神ってる佐藤。意気消沈したREDSを手玉にとりこの回も無失点。ここまで3失点(自責点1)!

5回裏、JJの攻撃。決勝戦特別ルールでコールドは無く、7回まで実施。佐藤の体力を考えると何点でも取っておきたい。REDSがピッチャー交代。しかし制球が定まらない。4四球に5安打、さらにとどめの森井砲(本日2本目)が炸裂し、この回10得点!新戦力の吉川も安打を放ち、この流れに乗る。21-3、にやけそうになる自分を戒め、「集中、集中」と呟く。

6回表、REDSの攻撃。何度でも言いたい。神ってる佐藤。疲労困憊のはずなのにこの回も無失点。もはや後光が射している。

6回裏、JJの攻撃。途中出場の二宮が安打!さらに佐藤の代打の福居もお久しぶり安打を放ち合計19安打!猛打REDS打線のお株を奪う攻撃でさらに2点を加え23-3。さあ、あと1回!

7回表、REDSの攻撃。ライトに大学生トモが入る。ピッチャーは当然続投の佐藤。1点を失うも2アウト、あと1人。
最後の打者が打ち上げた打球はレフト広瀬のグラブへ。

優勝!2連覇達成!

(レポート:宇杉)


(胴上げされるJun監督、野田助監督、字杉主将


第42回大会優勝決定戦個人成績
守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁
1
一塁 字杉 5 4 0 1 1
2
二塁 増田 2 1 0 2 1
2
二塁 吉川 2 1 0 0 0
3
遊撃 森井 4 3 2 1 1
4
捕手 河村 6 2 0 0 1
5

右翼

広瀬 4 1 0 1 0
5

右翼

友徳 0 0 0 0 0
6
左翼 島田 4 1 0 0 0
7
中堅 柏村 2 1 0 0 1
7
右翼 二宮 1 1 0 1

0

8
三塁 八木 5 3 0 0 0
9
投手 佐藤 4 1 0 0 0
9 代打 福居 1 1 0 0 0

 

MVP

今シーズン最後のMVP選考会は試合終了後タマンデサプレスセンターで行われ、REDS猛打打線を4点に抑えて総合優勝の立役者となった佐藤が受賞した。
佐藤はスタミナ切れが心配されながらも味方チームの長い攻撃時間にも助けられ、最後まで衰えぬ球威でREDS打線に付け入る隙を与えなかった。
また、佐藤を序盤から楽にした値千金の3点本塁打で試合の流れを一気に引き寄せ、後半にもだめ押しの本塁打などで攻撃の要となった森井にも記者団から多くの称賛が寄せられた。

 

老犬の執念
ー もう一つのマウンド物語 ー

JalanJalanは奇跡の逆転優勝で2連覇を達成した。

優勝決定戦で当たったREDSの監督は表彰パーティーの席上で
「今日はJalanJalanに負けるとは正直思ってなかった」
と心情を吐露した。
それにはわけがある。
前回の対戦ではJalanJalanが10対21と完膚なきまでに叩きのめされていたのだ。
チームには防御率大会1位の投手、首位打者や本塁打王など、個人賞を総なめにする大会屈指の選手が名を連ねている。
下馬評もREDS優勢で一致していた。
チーム内ですら
「負けるにしても接戦に持ち込みたい」
との思いはあり、またそれに沿った作戦を練ってもいたのだ。

それがまさかのJalanJalanの勝利。しかも23対4という大差である。

この裏には実は、この試合で先発完投を託された佐藤の執念があった。
KLソフトボール界の山本昌と呼ばれるアラフィフの老犬佐藤の投球回数限界は3回。
JalanJalanは、大会史上最速球を誇る奪三振王吉利投手と若手NO.1金崎投手、そして老犬佐藤の3枚看板を擁する。しかし、この大事な天王山に限って、吉利、金崎の2人とも日本出張という不運が見舞った。
覚悟を決めた佐藤は奥様の協力を得て1週間前から献立を先発完投メニューに調整するなど、夫婦による徹底的な体作り、体調管理が始まった。
決定戦にかぶってしまった会社からの業務出張命令は
「君の将来に響くぞ」
と大和田常務に脅されながらも
「俺はこの試合を死んでも投げ切らなければならないんだ!」
という鉄の意志で拒否。
帰宅後はバッテリーを組む河村と毎夜毎夜の投げ込み。
街が寝静まる星空の下、時には雨の降り荒ぶ闇夜で、いつまでもいつまでも女房役の励ます声とミットを叩く音が響き続けた。
それはまさに平成の一徹・飛雄馬の姿だった。柱の陰からその様子を伺う奥様は泣いていた。
REDSはもちろん、チームメイトですら知らなかった過酷な日々を送っていたのだった。

晴れ渡る総合優勝決定戦当日、
先攻後攻決めのじゃんけんで勝ったJun監督は迷わず後攻を選んだ。
もし試合をリードすることができれば、佐藤は7回裏を投げなくて済むからだ。

守りにつくJalanJalanの中、佐藤はマウンドで投球練習を始めた。
吉利や金崎のようなウィンドミルではない。彼らのようなバネが弾けるような躍動感というよりも、おじいさんの古時計のようなゆっくりとした投球フォーム。無骨でそれでいて空気を揺るがすような、山本昌、そして村田兆治のようなピッチングだ。
もしかしたらその投球練習でREDS選手たちの心の中に、
「楽勝」
という2文字が浮かんだかも知れない。
しかし、それこそが「負けの始まり」だったのである。

ゲームが始まるとここまでの全てを出し切るように佐藤は投げ続けた。
緩急をつけた老練な投球術はREDS打線を翻弄した。
魂の宿った重い球は大振りするREDS強打者たちの打球を詰まらせ、凡フライやボテボテゴロの山を築いた。

次第に焦りを募らせ、うつむき、声を失っていくREDSチーム。
対するJalanJalanでは大会屈指のガヤ、野田&山ちゃんがその空気に追い打ちをかけていく。

圧巻は3回表。猛反撃を開始したREDSはノーアウト満塁。
形勢を一気に逆転させる願ってもないチャンスである。JalanJalanにしてみればフォアボールなどで佐藤が崩れれば状況が一変する大ピンチだ。
この時佐藤の胸に去来したものは、妻の愛とマスク越しに見える恋女房河村との日々、そしてバックを守る仲間たちの顔だった。
「大丈夫だ。俺は一人じゃない!」
彼の腕から振り出された生命の球はREDS打線のバットを粉砕した。
一本の安打も四球もなく、REDSの3人のランナーを塁上に残したまま、彼はその回のマウンドを降り、チームメートから祝福を浴びた。

ここでJalanJalanは乗った。そしてREDSは折れた。
その後もJalanJalanは打線に火がつき10点というビッグイニングを含む毎回得点。一方REDSは超豪華打線に見る影もなく、スコアボードにはゼロが並んだ。


マウンドで凛として咆哮するその姿は老犬のそれではなく、百獣の王に相応しい輝きを放っていた。

 

 


優勝決定戦のハイライトシーン

(クリック拡大可)

この試合で一旦非常勤戦士となる最後の試合で
猛打炸裂、1番ファースト主将字杉


日本からこの決定戦に参戦するためだけに
戻ってきたジャラン愛の男、2番セカンド増田


思いを寄せるあの娘は観に来なかったけど、
2本の本塁打で打のヒーロー、3番ショート森井


日頃からの投げ込みなど佐藤の良き女房、
攻守の要でチーム牽引する4番キャッチャー河村


幹事として1年間チームをまとめ上げてきた
集大成が爆発、5番ライト広瀬


長打も技あり単打も自在の主砲、
走攻守揃った、6番レフト島田


Tokuda
俊足武器の内野安打、盗塁で掻き回す
チームNO.1の元気玉、7番センター柏村


攻守に抜群のセンスが光る若手ホープ、
この日猛打賞で貢献、8番サード八木


熟練の投球と打撃で優勝の立役者
来シーズン新主将、9番ピッチャー佐藤


いつでもなんでも一生懸命プレーが魅力、
今日も貴重なヒット7番ライト二宮


1シーズンぶりに復帰ヒット、
来季の活躍が期待される9番代打福居
(打撃写真なくゴメン!)



来シーズンから大学生、
伸張著しい5番ライト友徳
(守備写真なくゴメン!)

   
初参戦初ヒットの大型新人、
2番セカンド吉川







 

表彰パーティーのハイライトシーン
野田 字杉 Jun 河村
佐藤 広瀬 佐藤奥様 島田
柏村 京子 八木 あゆみ
美奈子 大和田 ジャスミン 榎本
あっちゃん 森井 トモ 二宮
山ちゃん トモ母特製V2他祝ケーキ V2おめでとう! 野田ハピバ!
 
トモ大学入学おめでとう! 河村ハピバ!(ぎゃー誰か止めて!) 哀しきデコ焼き  
ラッキードローでJalanJalanばかりが大騒ぎの会場 試合もパーティーも大当たりのJalanJalan

 


 

今日の試合はなんにも言うことないよ。鬼気迫る佐藤のピッチングには鳥肌が立ったな。オレも長いことゲームを見てきているけど、これほど気迫が相手を飲み込む様は見たことがないよ。ほんとに昔の星野仙一や村田兆治、山本昌や三浦のように魂で投げる投手だよ。そしてその投球をチームがよく守って、よく打ったな。こんなに全てのチーム力を最高点で発揮できる試合は滅多に巡ってこないけど、それがよくこの大事な一戦で出たね。これじゃREDSがどれほど強くても相手にならないんじゃない。ソフトってそういうもんでしょ。
いつの間にこんなソフトをやるようなチームになった? これはオレがバカバカしくなって帰ろうとしたハリマオウと戦ったチームと別のチームだよ。
オレはさ、褒めるの苦手だからさ、今日のコラムは辛いよ。編集さん、もう勘弁してくんない?
まあ、来シーズンは臥薪嘗胆でREDSもWINGSも雪辱を晴らしに牙をむいてくるよ。V3はもっともっと厳しいものになるだろう。JalanJalanももう一度挑戦者になって本気でやってごらん。