2017年 12月17日(日)
17. Dec. 2017 (Sun)

対SOEM戦号
ページ内の写真はクリックで大きい写真が見られます。

たまに戦場に立っている夢を見ることがある。
そういう日は決まって次の日に現実世界でも何か戦いがおこる。

そう、今日はKLソフトボールリーグ第3戦目。
これまで数々の栄光を勝ち取ってきたKLリーグの”横綱”
JJにとって今日は絶対に負けられない戦い。
ある相撲部屋の親方が言っていた。
「優勝して騒がれるより優勝を逃して騒がれる力士になれ」と
勝って当たり前、負けたら大騒ぎ。JJとはそういうチームである。
そんなJJの前に立ちはだかるはSONY Malaysiaで構成されるSOEM。
して先発投手はもちろんこの人、
通称:南竹さんこと、竹ちゃん。(本人に呼び方の許可取ってません)
xperiaとExpediaは間違えても、竹ちゃんと他の投手は間違えない。
KLリーグのイケメン好投手の一人。
そんな投手を相手に先攻SOEM、後攻JJで1回の攻防が始まる。

 

 

 

 

スタメン(敬称略)
監督 佐藤

1番内海(レフト)
2番山本(センター)
3番森井(ショート)
4番今村(ファースト)
5番八木(セカンド)
6番金(ピッチャー)
7番マー(キャッチャー)
8番石橋(サード)
9番広瀬(ライト)

◇1回表 SOEM攻撃
先発はJJのエースになった漢、金ちゃん。
経験者のくせに、素人の自分よりも伸びしろと成長率が高いってどういことだ。例えるならASEAN諸国より経済成長を続けるアメリカ。お米はあんまり食べないが米国ばりの実力とパワーをもつその男の立ち上がり。

専属ブルペン捕手の立場からみても、今日のストレートは走っていた。ランナーを出すも上位打線から三振を奪い抑える。
オスプレイは人を不安にさせるが、この男から安心を感じた1回表。見事に1回の離陸完了。

◆1回裏 JJ攻撃
1番内海。初戦から監督の信頼を勝ち取りリードオフマンに。
イケメンで若くて、痩せてて、ソフトも上手い。
こうして文字におこしてみると嫌な奴だが、礼儀正しく練習熱心なナイスガイ。
チーム全体の期待に応え、先頭打者として見事に出塁。盗塁も決める。

2番山本。初戦はベンチスタートになったが、打撃センスはチームの誰もが認めるJJでも屈指の好打者。今日の試合で欠かせない存在となれるか。が、1打席目は残念ながら凡退。2打席以降に期待。

3番森井。ショートという守備重視のポジションながら、こちらも好打者。
ジャイアンツが強いのも坂本がいるから、阪神が強かったのも鳥谷がいたからだ。そしてJJに森井あり。
結果は凡退もきっちりと打点をあげ、その役割を果たす。

4番今村。屈強な肉体から繰り出されるその柔らかなバッティングはポジション的にも元ソフトバンク、オリックスで活躍したイ・デホを彷彿させる4番のなかの4番バッター。第1打席は凡退。次打席以降、本領発揮となるか。スリーアウトチェンジ。

◇2回表 SOEM攻撃
相手の攻撃の詳細が記憶にも記録にもない2回表。これってみんな毎回どうやって書いてたんだ。そんなこと考えてるうちに2回表の攻撃も0で終了。

◆2回裏 JJ攻撃
5番八木。2戦目までの活躍が認められ5番に昇格。
その爽やかな笑顔とチーム1の声出しは体操のお兄さんにもなれるんじゃないかという雰囲気さえある。1打席目は凡退に終わったが、この男もこのゲームを左右する一人になる。。。

6番金ちゃん。ピッチャーという精神的にも肉体的にも負担がかかるポジションでありながら、打線でも山田哲人のような体全身をばねにしたバッティングでチームを引っ張る。若干寝不足だった今朝はマサラタウン周辺でみる弱いポケモンのような目をしていたが、見事にヒット。

7番マー君。小さい頃はマー君(現ヤンキース)がキャッチャーでピッチャーが坂本(現巨人)。そのマー君とは別人だが、今季加入した鬼肩捕手。コギャルの足くらいの太さを持つその腕から1打席目に快音は聞かれなかったが、この男もまたゲームのカギを握っていた。

8番石橋。引き締まった体と俳優を思わせる精悍な顔立ちのこの男が守っているのはあの頃長嶋、原が守っていた”華のサード”。バッティングはまだまだ本調子ではないが打席での威圧感は相手の暴投を誘い、自らもヒットで出塁に成功。さすがの実力を示す。

9番広瀬。昨季4番だったこの男が9番。いったいどこまでこのチームは強くなってしまったのかを象徴する9番広瀬。最近はご家族もマレーシアで一緒に住み始め私生活も充実するリア充男。そのバッティングは4番を打っていたあの頃と変わらず強烈。見事にヒットで出塁。

1番内海。1打席目に続いて、出塁を試みるもアウト。スリーアウトチェンジ。

◇3回表 SOEM攻撃
この回、SOEM打線が金ちゃんに襲い掛かる。フォアボールやエラーなど悪いことに悪いことが重なり大量8失点。
エラー後に本塁打を打たれ、さすがに金ちゃんもショックが大きかったか。自分でも分かっているフォームのずれが修正できず失点を重ねてしまう。決してボールを置きにいって外れているのではない。今の鉄壁の守備を信頼してストライクだけを取りにいっているが、リズムを崩してしまうとそれがはいらなくなってしまう。
佐藤監督の見事なテクニカルタイムアウトもあって、その攻撃を何とか終わらせる。
(息切れしていた金ちゃん同様、このレポートの筆者である自分も息が切れ始める。)

◆3回裏 JJ攻撃
大量失点で5点差を追うことになってしまったJJ。ここから奇跡の逆転を信じて竹ちゃんへの総攻撃が始まる。より一層ボリュームをあげるカナリア軍団のベンチからの声援は息子のセコンドにつく亀〇親子、父をも上回る。

内藤大助との世界戦で放ったあの言葉
「タマを打て!」はこの日のベンチと間違いなくリンクしていた。
↑ボクシングでは反則。

ここから徐々に記憶があいまいになってくるが記録ではこの回、八木、森井、金ちゃん、マー君で1点を返したことになっております。

◇4回表 SOEM攻撃
反撃ムード漂う中、続投の金ちゃん。
継投も考えられたが、佐藤監督の男気をしっかりと受け止めマウンドに立ちはだかる。

「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ」

そんな彼の気持ちがタオルにも乗り移ったのだろうか。
試合後に首から掛けている彼のタオルにはしっかりとその文字が刻まれていたのであった。この回を無失点で抑え、試合も終盤へ。

◆4回裏 JJ攻撃
もう記憶がない、スコアシートが読めないという言い訳だけではごまかせぬ雰囲気の4回の攻撃。

この回は内海、森井、今村の活躍で2点を返す。
徐々に無くなっていく両チームの点差と同様、そろそろこのレポートに書くネタもなくなり、最終回にワープしたい。

◇5回表 SOEM攻撃は都合によりスキップします。
金ちゃん、ナイスピッチング!

◆5回裏 JJ攻撃
金ちゃん、広瀬のヒットで1点を返しなおもツーアウト3塁のチャンス。
セーフティバントを警戒し、前へ出てくる内野陣を嘲笑うかのように打球はショート後方へ落ちる。反撃ムードが切れかけそうだった中、本当に良く打った! 自分の言葉でこの瞬間を例えるなら
熱盛!!

◇6回表 SOEM攻撃
時間的にもこの回が最終回。
絶対に抑えたい気持ちを胸にマウンドへ上がった金ちゃんはツーアウトまでこぎつけるも得点圏へランナーを進めてしまいここで佐藤監督が動く。

「ピッチャー、金崎君に代わりまして吉利君」

内にアナウンスの後に、その伝説の男はポロシャツにスタンスミスのスニーカーというおおよそ運動をする人間には思えない格好で
マウンドへ。佐藤監督、勝利への執念の采配。

そして、その初球。
内角へズバッときまったストレートの余韻に浸る間もなくマー君が3塁へ矢のような送球。
投手の交代後の初球という、警戒なしの状態を虎視眈々と狙っていた策士竹ちゃんを3塁ベース上で刺す。スリーアウトチェンジ。

◆6回裏 JJ攻撃
全てが決まるこの回。
ここまで力投してきたエース、竹ちゃんも疲れが見える。その球を逃すことなく捉えた森井が強烈なライト前ヒットで出塁、
今村も続き、ノーアウト1塁3塁でバッターは吉利。ここでSOEMバッテリーはかつての首位打者を敬遠、ここまで打席でいいとこがなかったマー君との勝負を選択。

期待と緊張の打席。
高めの球をはじき返したその打球はライトの頭を超えていった。。。

グランドに歓喜の輪ができる。
あの時と同じだった。

2017年6月18日の巨人vsロッテ(交流戦) 12回裏
目の前で3打席連続敬遠という屈辱を味わった巨人の亀井はそのひと振りでサヨナラを決めた後、高橋監督の胸で男泣き。

そのシーンを思わせる劇的な一打でJJは勝利をおさめたのであった。

☆ナカムラスポーツ個人採点+寸評
(1-10 6点が及第点)

佐藤監督 8.0
ピンチでのタイム、続投の判断で金ちゃんを立ち直らせたのは英断。
最終回も執念の采配を見せる。次回は「代打オレ」に期待。

内海 7.5
1番打者として出塁、盗塁でリードオフマンとしての役割を果たす。次回は
打者としてだけでなく、ピッチングにも期待したい。

山本 6.5
実力と結果という観点からするとやや厳しい採点をせざるをえなかったがセンスと
実力からすればまだまだできるはず。個人的には次回もスタメンで見たい。

森井 7.0
最終回のここ一番でのヒットと安定の守備は健在。こちらもまだまだ実力発揮とは
なっていないため、次回への期待を含めての採点。繰り返しになるがKLリーグの
ショートとしての守備、打撃は間違いなく坂本、鳥谷レベルにある。

今村 7.0
本人談のとおり、納得の一打は出なかったが、その底力ででゲーム終盤の
逆転を演出したのはさすが。次回は本来のバッティングに期待。

八木 7.0
3回に手痛いエラーを犯すも期待された打棒でカバー。帰りの運転も助手席の
自分を爆睡させてくれる優しさは今年のドライバーオブイヤー確定。
ありがとうございました。

金ちゃん 8.0
エラーをした時に抑える投手こそ真のエースであるとすれば、3回の失点は
手痛かったが、一度崩れたところから最終回まで粘ったのは個人的に評価したい。
また練習やろうね。

マー君 5.0
序盤は凡退していたが、ショートバウンドを何度も体で受け止め最終回の
盗塁を刺したこと、サヨナラ打など攻守にわたる活躍はマンオブザマッチでもよい。
女の子を連れてきていたのが筆者の鼻についたため採点は厳しくなってしまった。

石橋 7.0
打席ではまだまだ本人も納得いっていないかもしれないが、その安定した守備で
貢献。また、試合後にダウンをしたり、体の手入れを怠らない姿は一流で、
若返ったJJの手本となる選手であることは疑いようがない。

広瀬 7.5
打順は変わってしまったが、その打撃は健在であることを証明した。
今年パパになったことは本紙デスクからもお祝いをしたい。次回も活躍に期待。

吉利 -
出場時間が少ないため採点なし。

※採点+寸評はあくまで個人的な感想であり、事実ではありません。チームを応援する
気持ちに変わりはないので温かい目で見てやってください。


(レポート:中村健作)

第44回大会第3回戦SOEM戦成績
守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁
1
左翼 内海 4 3 0 0 4
2
中堅 山本 4 1 0 0 0
3
遊撃 森井 4 1 0 0 2
4
一塁 今村 4 2 0 0 0
5
二塁 八木 4 2 0 0 0
6
投手 金崎 2 1 0 1 1
7

捕手

楠田 4 2 0 0 0
8

三塁

石橋 3 0 0 0 0
9
右翼 広瀬 3 2 0 0 0

MVP

恒例MVP選考会は試合終了後KLタマントゥンプレスセンターで行われた。8対4からの後半戦で殊勲打は多く、3回以外を完封した金崎も含めて予定時間を2時間長となる異例とも言える長い選考会となった。結果、逆転劇につなげる6回表の盗塁阻止とその逆転さよなら勝ちの一打を叩き出した楠田が、最終回のサヨナラ劇に繋げる一打を放った広瀬との僅差でMVP受賞となった。(写真はサヨナラ打を放ち、天を仰ぐ楠田)


開幕戦のハイライトシーン

(クリック拡大可)

内海が好調で打線にリズムができる、
大事なリードオフマン。


巧打も長距離砲も備え持つ期待の大物、山本。

ここ一番で頼りになるチームの主軸、森井。
4番打者登場で相手投手が萎縮する、スラッガー今村。

打撃のリズムも戻って来た、
シュアなプレイで定評のある八木。
主将として投打に大活躍、金崎。
攻守にパワーでヒーローになる楠田。

静かな仕事人、レジェンド石橋。
値千金の逆転劇お膳立て、勝負強さが命、広瀬。
スピードもコントロールも威力も増して来た金崎。 相手の三盗阻止で流れを引き寄せた楠田。 JalanJalanの強さの源、カナリヤ軍団。

 


 

まず、星野さんのご冥福をお祈りします。このコラムの先輩でもあるし、いろいろアドバイスはしてもらってたからね、本当に残念だよ。まあ、俺がもう少し続けるよ。
監督の佐藤は、生きた心地がしなかったんじゃないの、最後の最後まで。もう負けられないという試合でこの試合展開は厳しいよな。まあ、最後まで選手の底力を信じて戦うしかないよ。ソフトってそういうもんでしょ。
この試合の勝因は実は4回以降の守備だね。相手ピッチャー南竹の調子も良かったし、後半戦を4点差で戦うのはJalanJalanにとって限界の点差だった。
毎回、取れて1点か2点。現実にそうだったしね。だから、SOEMに追加点を取られた時点で勝負あったになってたんだよ。吉利がベンチから出てこない中、金崎もよく踏ん張って投げたし、6回表の盗塁阻止も大きかった。
最終回の攻撃で、一番大きかったのは広瀬の一打だな。あれで試合の流れが完全に変わった。楠田の殊勲打もあの広瀬の一打で打たせてもらったようなもの。それにしても薄氷を踏む勝利。まだまだ厳しい、苦しい戦いは続くね。ま、頑張ってよ。