2度目の完全在宅ワークになって半年が経とうとしている。
「会社」という形式が発明されて以来、会社の従業員がこれほどの期間自宅で仕事をするのも人類史上初のことだろう。
でもこうして仕事をしていると次第に「会社とは何だろう?」という疑問がわいてくる。
もし会社が生まれた当初から「インターネット」があって「zoom」があって自宅で仕事をしている同士が繋がりながらビジネスを始めたとしたら、「オフィス」という発想が出てきただろうか?
「集まって顔見て打ち合わせしようか」
となっても、そのために家賃という固定費を支払ってスペースを確保しようなんて考えないだろう。
さらに社員全員の交通費まで支払って毎日同じ時間に一緒に顔見ながら働こうなんて思いつかないだろう。
一時的にスペースを利用できるレンタルスペースがあれば十分だし、明確なメリットが見えない限り新たな多額の固定費投資をする経営者などいないからね。
産業革命で機械を使った大量生産ができるようになって工場ができ、それを販売する事務所ができ、ビルが建ち並ぶ現代の世界の風景を作り出した。
これがちょっと逆になっていたら、世界の風景は全く違うものになっていたかも知れないと想像すると面白い。