現在のKLソフトボールチーム「JalanJalan」はほとんどが日本からマレーシア留学中の学生、しかも高校野球までの経験者で成り立っている。
だから確かに強いんだけど、試験前などで人数集めに苦労する場面も多い。
先週の日曜日の試合がそうだった。
オイラ入れて、10人。キャプテンの三栖君(高校野球経験者)以外は全員大学生。
オイラは一人ベンチから、我がJalanJalan打線が相手WINGSの女子ウインドミル速球投手を打ち崩す様子を気持ち良く応援していたのだが、三栖君の体調が悪く、途中で選手交代。
オイラがファーストを守ることになった。
そしていきなりWINGSの左バッターが強烈なファーストゴロを放つ。
オイラの真正面のゴロだったが、オイラは絵に描いたような美しいトンネルをし、敵のチャンスを広げた。
なんとかリードしたまま守り抜いたが、オイラはまた負傷の三栖君と交代した。
頭の中では「あー、なんであんな簡単なゴロを!」と叫ぶ情けない自分がのたうち回っている。
本当は女子ウインドミル速球投手の球を打ってみたい気持ちもあったのだが、気持ちがネガティブになってしまい、
「これ以上迷惑はかけられない」
と最終回の大事な場面で回ってきた打順で三栖君に代わってもらった。
代わった三栖君は体調が悪いこともあって三塁ファールフライに打ち取られた。
それがまた自分の弱気のせいに思えた。
結局、最終回を無失点で守り抜いたJalanJalanは2点差で勝利した。
あのトンネルがまだ夢に出てくる。