息子の遥が8月5日に、5年間のタイ在住生活を終えて日本に移住することになった。
日本にいる彼女が長く患う強迫性障害の病状が深刻化する中で、同居しながらサポートしていく方法を選んだ。
強迫性障害の中でも重い症状を持つ彼女は、「縁起」系の指示に背くことができず、今では口にできる食材もほとんどなく、生死に関わる状態に陥りつつあるのだ。
「近親者以外とは接触を持ってはならない」
というお告げが出て、電話はおろか、LINEのやり取りすら半年できずに落ち込む息子を見てきた。
この世から「縁起」「占い」「風水」などの類いは全て消滅してしまえばいいのに。
全てはインチキなのだから。
息子が決断した道も茨の道だ。
重い強迫性障害を持つ彼女と二人だけで相模原市という未知の土地で新しい生活を始める。
(この場所も、物件も、腹立たしいことに風水師のお告げからだ)
とにかく無事に健康で、幸せになることを祈ることしかできない。