ジジイが走った1日

フィリピン出張気が重いなぁと目覚めて、今日は朝8時から日本とオンラインミーティングなので散歩も短距離で済ませ、朝食を食べて部屋に入ってMacBookの蓋を開いたが、いつものようにジャーンという音がしない。
ケーブルや電源を確認して、何度もやり直したけど画面は真っ黒いままでうんともすんとも言わない。
どうしても起動しないので、急遽カミさんのを借りて、ミーティングルームにログイン。
ミーティングの間にカミさんには再度充電を試みてもらったが、やはり全く起動しない。
8時と9時にミーティングを2件こなし、すぐに着替えてインターコンチネンタルホテルへ。


今日はクライアントのイベントがあって、その立ち合いに。
午後1時過ぎに会場を出て、アップルの修理店が入っていたターミナル21に走る。
ところが、あったはずのお店はiStudioという販売店に変わっていて、店員に問い合わせてもここでは修理できないので、アップル正規店のあるエムクォーティエ(というショッピングモール)へ行けと言われる。
そして、エムクオに走る。アップルストアのあった階までエスカレーターで駆け上がるも、そこにはお店がなく、ケータイショップになっていた。
お店の人に聞くと、ここにはないよ、セントラルワードに行かないとダメだ、と言われる。
ダメだ、ここで折れちゃダメだ、と自分に言い聞かせ、気持ちを落ち着かせるためにイヤポッドを出し、音楽を聴くことにした。
ポッドを耳に入れて、ツルの部分を耳にかけようとした時に、そのツルが折れた。
お前が折れるんかい、と静かに突っ込みながらも、ここでオイラの心まで折れちゃダメだと言い聞かせて、セントラルワールドに走った。
ここのアップルストアはセントラルワードのビルに隣接した巨大な2階建ての円柱で、その円柱の外壁は全てガラス張りといういかにもアップルらしい金のかかった美しい建物だった。

小さなリンゴのロゴが左胸に入ったTシャツを着た若い店員に、これを修理して欲しいと告げると、手持ちのタブレットの画面を指先でツンツンと操作して
「修理の受付まで2時間ちょっとですが、いいですか?」
と言われる。身体中の骨がぼきぼきに折れそうだったけど、耐えて耐えて
「待ちます」
と答えた。
セントラルワールド内をぶらついて甘味屋を探し、アップルパイを食べる。

やっぱり甘味の威力は凄く(特にオイラには)、店の窓から外を眺めてアップルパイを食べていたらまた勇気が湧いてきた。

そこからなんとか2時間を潰し、アップルストアに戻ってマシンを診てもらう。
30分ほど経って戻ってきたスタッフは
「ロジックボードが死んでいる」
と笑顔で言った。ロジックボードはPCの脳なので、いわゆる脳死だ。
データも戻らない。
ロジックボードの交換やらなんやらで20,000バーツ(約88,000円)。
痛いーと心の中で叫んだら、
「保証期間なのでお金は一切かかりませんよ」
と天使の微笑み。
ずいぶん前に買ったものだけど、まだ保証期間なのか?まあそう言ってるんだからいいか、と気持ちを建て直す。
「でも、ロジックボードは取り寄せで1〜2週間かかります」
と言う。
そんなに長いことPC無しでは無理。フィリピン出張もあるし。資料も作んないといけないし。
「えーー」
と泣いてたら
「いい方法があります。好きなMacBookを今買ってください。それを使ってください。それで、ロジックボードが届いて交換修理が終わったら、そのMacBooKを返却してくれれば、お金は全額返金します」

えー!そんなことできるの?
それはちょっと神サービスじゃないの?アップルにどんなメリットがあるの?
と思ったが、まあそう言ってるんだからいいか、と気持ちを建て直す。

すぐに彼女と2階の売り場に行き、買う。
MacBookを「これ」って5秒で買う。世界最速でMacBookを買った男、オイラ。

直してもらうのはMacBook Proなので、スペックは落ちるけど、まあ2週間のことだからいいか、と5秒で買う。

それらの手続きが全て完了したのが夕方6時半。
そこからソフトボールの監督会議の店に走り、大会要綱やルールの話し合いをして、10時過ぎに帰宅。

ほんとに、へっとへとになった1日だった。

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