クリスマスの朝、目が覚めてメールを確認するとホテル予約のアゴダから
「決済方法の変更をお願いするメールをお送りしましたがご連絡いただけなかったためご予約をキャンセルさせていただきます」
と届いていた。
これは明日から年末までのバンコク市内のホテル予約だ。
オイラもカミさんもこの年末のステイケーションを楽しみにしていたので衝撃が走る。
「今年のサンタはずいぶん酷いプレゼントを贈ってきたな」
と悲しくなる。
オイラはスパムフォルダー設定をしていないので全てのメールに目を通すのだが、そんなメールを受け取った記憶がない。
すぐにアゴダにメールをする。
カミさんに話すと心底がっかりしたようだったが
「でもこれはこのコロナで行かない方がいい、というサンタのプレゼントじゃない?」
とどこまでもポジティブ。
PCを立ち上げてアゴダのページを確認するとやはり自分の予約はすでにキャンセルになっていた。
それならばこのホテル、まだ予約できないか?と見てみると明日から年末までの同じ日程で一部屋だけ空きがあった。
しかも、前回予約した時のレートよりはるかに安い7割引き金額で。
もう部屋が埋まらないから直前の予約は投げ売りなのだ。
オイラはその最後の一部屋をその金額ですぐに予約し直し、手から離れたステイケーションを取り戻した。
「ちょっと手の込んだ仕込みだったけど、これが本当のサンタのプレゼントだったんだね」
とカミさんは喜んだ。
改めて思うんだけど、やはりこういう世界的な予約サイトはダメだね。
以前も何回もシステムエラーで予約取り消しやダブルチャージなどがあったが、ロボットが返信してくるような顧客対応しかしない。
これがもし旅行会社に勤めるtomoちゃんだったら
「このお客さんはきっとこの旅行を楽しみにしているはずだから」
とギリギリまで連絡を取ろうとするはずだ。
ECのプラットフォームは便利で安いけど、その「思いやりの心」がトレードオフになっている。
そこをこれからAIを含むソフトウェアでどう埋めていくか、これがチャレンジだね。