クアラルンプールってとてもいいところだけど、やはり車がないと生活が不便だというのがね。晩飯食いに行くのに、部屋から駐車場まで降りて、車を出して、そして渋滞の列に加わる。目的地での駐車は容易でなく、そこでかなり頭と時間を使わなくてはならない。食事が終わって再び車に乗ると、そこから帰路の渋滞に入って行き、部屋に戻った時にはけっこう疲れている。 それを頭の中で一巡させると「ま、いっか、出なくて」と億劫になり、冷蔵庫を開けてスパゲティを茹で、マヨネーズと醤油を混ぜて食うという怠惰なライフサイクルが出来上がってしまう。 さて、今日は金曜日。華金くらいはちょっと一人で飲みに出かけたいところだけど、果たして部屋を出られるかどうか。。。
Author: Jun
現在のKLソフトボールチーム「JalanJalan」はほとんどが日本からマレーシア留学中の学生、しかも高校野球までの経験者で成り立っている。だから確かに強いんだけど、試験前などで人数集めに苦労する場面も多い。 先週の日曜日の試合がそうだった。オイラ入れて、10人。キャプテンの三栖君(高校野球経験者)以外は全員大学生。オイラは一人ベンチから、我がJalanJalan打線が相手WINGSの女子ウインドミル速球投手を打ち崩す様子を気持ち良く応援していたのだが、三栖君の体調が悪く、途中で選手交代。オイラがファーストを守ることになった。そしていきなりWINGSの左バッターが強烈なファーストゴロを放つ。オイラの真正面のゴロだったが、オイラは絵に描いたような美しいトンネルをし、敵のチャンスを広げた。なんとかリードしたまま守り抜いたが、オイラはまた負傷の三栖君と交代した。頭の中では「あー、なんであんな簡単なゴロを!」と叫ぶ情けない自分がのたうち回っている。本当は女子ウインドミル速球投手の球を打ってみたい気持ちもあったのだが、気持ちがネガティブになってしまい、 「これ以上迷惑はかけられない」 と最終回の大事な場面で回ってきた打順で三栖君に代わってもらった。代わった三栖君は体調が悪いこともあって三塁ファールフライに打ち取られた。それがまた自分の弱気のせいに思えた。 結局、最終回を無失点で守り抜いたJalanJalanは2点差で勝利した。 あのトンネルがまだ夢に出てくる。
銀行アプリを使ってちょっとだけ残っている残高をベロニカの口座に送金し、ベロニカからその分を現金で貰えばギリ生存できるかも と考えて離陸する前の機内でぴこぴこやってみるも、何度やっても「Failed」となり送金ができなかった。仕方がないのでそのまま飛び、KLに着いてから試してみたが、今度はマレーシアで契約しているキャリア(Digi)のネットが繋がらない。銀行に電話をかけてみるも、そもそもDigiが切られていて電話がかけられない。この現代社会の中で急激な孤独に苛まれる。この流れは、アパートに着いたらエントランスカードがない、部屋の鍵がない、車のバッテリー切れで動かない、といった「絶望パッケージ」への入口じゃないかと震えがくる。 とにかく電話やネットが使えない以上、直接人に会って相談するしかない、と銀行の窓口へ行ってみる。事情を説明すると、「就労ビザの更新がされていないので凍結されている」と言う。まあ、とにかく原因が判明したのは希望の光だ。しかしもう30年以上もマレーシアで銀行口座を持っているけど、就労ビザの更新のたびに銀行に報告義務があるなんて初めて聞いた。ともかく銀行記録へのアップデート手続きを行い、アプリを使えるようにしてもらう。これでタイなら「カードレスATM」が使えるのでスマホさえあればATMで現金を引き出せるのだが、マレーシアは一歩遅れていて、「カードレスATM」ができない。と言うことで、ATMカードを再発行してもらうことを思いつく。オイラ、天才。なんだかんだもう銀行には2時間ほどいるがATMカードを再発行してもらうことができた!ATMマシンからRM500が出てきた!このお金を握りしめて、今度はKL市内にあるDigiのお店に走る。引き落とし口座が凍結されて、支払いができていなかったため、電話アカウントも凍結されていたのだ。窓口で事情を説明し、握りしめていたRM500からRM485を払ってアカウントを復活させてもらうとネットが繋がった。社会と繋がった。 すでに夕方。昼飯も食べてないのでDigiの隣にあったマックへ行き、注文マシンでセットをオーダーしようとしたけどできるだけ節約しなきゃと思い直してお腹を減らしたまま帰宅。 冷蔵庫の中にあったお土産のキットカットを食べて凌いだ。 さて、これから何とか25日まで生き抜くぞ、オイラ。
久しぶりに明後日からKL行ってくる。10日間。 ちょうど日本から出張してくるノリさんと再会したり、家族でマレーシアで移住した武井さんと再会したり、駐在担当が交代したクライアントにご挨拶に行ったり、KLで独演会「三之助をみたかい?」を演る柳家三之助師匠の高座を拝聴したり、いくつかクライアント回りをしたり、JalanJalanソフトボールのWings戦に9番ファーストで出場したり、といろいろ。 NTTDATAマレーシア駐在員時代に一緒にクライアント回りをしていたノリさんは、日本帰任後、会社の「兼業制度」を利用してオイラの会社の営業スタッフとして一緒に仕事をしている。まだ半年経ってないが、すでに大きなクライアント(日本本社)を獲得してくれたからね。日本の企業ではこの「兼業制度」はどのくらいあって、どのくらい利用されているんだろう。とてもありがたい、もとい、とてもいい制度だ。ノリさんにとってもデジタルマーケティング領域へのノウハウ拡充は本業の役に立つし、収入も大きく増えるし、活用しない手はないと思う。 「兼業制度」を実施している会社の社員に「ウチの契約社員になりませんか?」という営業をやってみようか。
ジャニーズ事務所の性加害問題って、まあ破格の悍ましさではあるけれど、芸能界では当たり前に行われてきたことで、 「だってそういうもんじゃん」 って空気が支配してるからBBCが報じなければ問題にもならなかったよね。 前にも書いたけど、オイラの幼馴染の女性が就活中に、映画会社のプロデューサーをやっていたオイラの叔父さんに就職相談に行った時、 「ヒロミちゃん(仮名)、プロデューサーと寝て仕事取ってく世界だけどやれる?」 って言われて 「はい、やれます!」 って震えながら答えたって聞いた。その後その叔父に紹介してもらったテレビ局のプロデューサーに面接に行く時オイラに 「やるとなったら、今日ってこともあるのかな?」 と心配そうに微笑んでいた顔を今でも覚えている。 キャスティングの権力を持っているプロデューサーはやり放題なんてのは 「だってそういうもんじゃん」 の世界だから、テレビ局なんて1ミリもジャニーズ事務所を糾弾する権利なんてないからね。 そんなことを百も承知の業界内にいる記者たちが声を荒げて問い詰める姿を見て、絶対変わらねーな、こりゃ、と思ったよ。