網走から美幌峠に向かうと雪になった。 美幌峠から見下ろせるはずの屈斜路湖は朧げに雪と霧の向こうに薄く見える程度だった。峠を湖畔まで降り、コタン温泉に向かう。ここは屈斜路湖畔にある天然の露天温泉だ。 外はとても寒く、車から出るのも憚られる状況だったため、当初は流石に無理だね、とカミさんと話していたが、湯気の立つ絶景を見ていたら「入ってみよう」ということになり、電話ボックスのような木組みの小屋で水着に着替えた。 それはもう「天国に召されたか」と思うほど、素晴らしい体験だった。 ポカポカになった体で再び乗車すると、砂湯、アイヌ語で「アトサヌプリ」と呼ばれる硫黄山の噴煙を見てから今度は摩周湖に向かったが、悪天候のため展望台からは湖の影も形も見ることができなかった。 宿にチェックインすると、五寸釘が7日で溶けて無くなってしまうという強酸性が自慢の川湯温泉で1日の疲れをとると、近所の居酒屋へ。 事前に調べておいたこの渋い居酒屋で、地元の海や山の幸で舌鼓。 生まれて初めて食べたイカゴロ焼きは、カミさんと顔を見合わせ、声が出ないほど美味かった。 今朝は目覚めると窓の外は雪。今日は、厚岸から釧路へ、ゆっくり慎重に走る。
日本政府観光庁のアジア各国市場での「日本旅行誘致活動予算」がものすごい勢いで減っているらしい。 コロナ後に「さあ、これからだ」と増えるなら理解できるが、どんどん減っている理由とは。 それは大幅な欧米市場への予算シフトということらしい。 今まで「旅行者数」をKPIにしていた日本政府が「客単価」を基準に予算作りをしているからだ。 欧米の観光客は観光先でいいホテルに泊まり、いいものをたくさん食べてお土産を買うので客単価が高い。一方、タイやベトナム、マレーシアからの観光客は、こっそり家族全員でシングルルームに潜り込んだり、料理をみんなで分けたりして節約するため、客単価に大きな開きがあるというわけだ。 日本という「お店」へのマーケティング施策であれば、まあ当然の予算配分だな。企業の行うCRMもいかにVIP顧客に予算を振り分けるかが肝だからね。 ところが、今日も関空のイミグレでは外国人が3時間待ちのパニック状態らしい。 これじゃ、いくら金かけて呼び寄せても、もう2度と来ないよ。
昨年の終わり頃から今年のソンクラン休暇は北海道に行こうと手配を始めた。 北海道は海鮮も美味しいが、スィーツも極上。中でも小樽にあるルタオの「ドゥーブルフロマージュ」というチーズケーキは楽しみにしていた目玉の一つだった。 「北海道産牛乳を使ったオリジナル生クリームと世界のチーズのブレンドから生まれた奇跡のスィーツ」 と言われていて、オイラは密かに去年からワクワクしていた。 ところが、昨日カミさんの友達がお土産にこの「ドゥーブルフロマージュ」を持ってきた。 驚きと喜びと戸惑いと落胆 ジジイの小さな胸は複雑な思いがハレーションを起こして爆発しそうになった。 隣の駅のショッピングセンターに「ルタオ」のお店があるなんて知らなかった。 バンコクってすごいのね。 北海道、小樽にいるつもりで食べた。 今まで生きてきた中で一番美味しいチーズケーキだった。
ChatGPTにプログラミング連携するとソフトウェアの開発もやってくれるのだが、さらに優秀になってきているのは、完了後にバグが見つかると自分でそれを修正し、自分だけで最終完成まで持ってってくれるところだ。これはどんなに優秀なプログラマでも敵わない。 そのくらい知能を高めたAIだが、 ここは弱い。
日経の記事では 高度な言語能力などをもつ人工知能(AI)の開発に歯止めをかけるべきだとの慎重論が浮上してきた。全ての企業や研究機関に開発を一時停止するよう求める署名活動が米国を中心に始まり、起業家のイーロン・マスク氏らが賛意を表明した。 とイーロンマスク他テック企業の著名人たちからもAI開発に「待った」がかかっている。 ChatGPTなど高度なAIは、次第に人間を遥かに凌駕する知能で人間社会に害悪をもたらすリスクがあるとの表明だ。実際に兵器や犯罪に使われるAIがどんどん開発されていると言われている。 これに対しChatGPTを持つOpenAIに1兆円を超える巨額の投資を行なってトップを走っているマイクロソフトは反発。 「我々は十分にリスクを考慮し、コントロールできるように開発している」 と開発の一時停止に応じる気配はない。 「待った」をかけるテック企業は、AI開発でこのOpenAIに遅れを取り、その遅れを取り戻そうとトップランナーを止まらせようとする働きかけだとの見方も多い。そのくらい、ここでトップを取れたら「世界の全てを支配できる」技術と言える。 もう完全なSFの世界がここに始まっている。