ここしばらく千朝や遥の担当する仕事が忙しく、昨夜も千朝は深夜1時に取引先とオンライン会議をして2時半頃まで作業をしていた。週末や深夜まで作業が入ったりしながらも「絶対にこなさなきゃ」という一心で頑張り続けている。 それでいてハルは朝6時過ぎに日本人学校のお迎えバスが来るし、ゲンの幼稚園の準備もしなければならない。 睡眠時間も少ない中、ちゃんと弁当作って送り出してるのは偉いなと思う。 そして朝のミーティングは日本との時差があるので毎朝8時には始まるため、ひと息つく暇もない。なかなかのスーパーウーマンだ、と我が娘ながら感心するのだ。
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今日は某日系メーカーへのプレゼン資料作りの下調べでカミさんとホームセンターと大型家電量販店に行ってきた。店員と話すとき、一人より夫婦の方が客感が出るからね。 まあ、ヨドバシカメラみたいな日本の量販店の店員と違うので、 「このブランドの強みとか特徴は何ですか?」 「商品に貼ってあるこの『100%○○○!』の意味は何ですか?」 「このブランドとあのブランの違いはどんなところですか?」 などと質問してもほとんど答えられない。 むしろ機能やベネフィット的なことよりも、「こっちのが安いからこっちの方がいい」という勧め方ばかり。 これでは各ブランドがいろんな研究開発しても売り場ではほとんど役に立たないんだね。 秋葉原の店員とか聞いてて圧倒されるし、惚れ惚れするからね。 アジアの人たちは売り場の店員に聞いてもさしたる情報は得られないことを熟知しているので、60%以上の人は事前にオンラインでレビューや企業サイトで情報収集や比較をしてある程度購入銘柄を決めてから来店する。 こんな背景を踏まえて、これからマーケティング戦略を作る。
一昨日やった新規日系企業へのプレゼンが刺さったらしく、プレゼン後に先方からすぐに電話があり、2日後の今日先方のオフィスで打ち合わせとなった。 しかしこれが遠い。バンコク郊外、スワンナプーム空港のさらに遠方という位置で、車で1時間ちょっとかかる。 しかしこれは吉兆でもある。オイラの経験では、遠い場所に「呼ばれる」のは比較的良い話。一方、クライアント自ら「来社してくる」なんてケースはロクな話じゃない。人間なのでそういう心情的なプラマイが発言や行動に表れるのだ。 でも時々そういうバランス感覚のない人たちもいるからな。半日使って打ち合わせして骨折り損のくたびれもうけなんて経験も腐る程しているので祈るのみだ(笑)。
さすがに2年半の間、いろいろと溜めてあったものを少しずつでも元に戻そうとすると精神的にも体力的にも疲労がハンパない。 まずマレーシアはどこへ行くにも車を運転しなくてはならない。久しぶりの運転は本当に疲れる。今朝は往復3時間かけて久しぶりのクライアントへ顔を出し、午後はカンパニーセクレタリーで2020年初めから溜まった書類へのサインでなんと3時間。途中で自分でしているサインが大きくなったり小さくなったりして気持ち悪くなった。 明朝もまたかなり遠方のクライアントへ通勤渋滞の中向かうのかと思うと今から気が重い。 そしてまるで変わらないマレーシア人たちの客対応のダルさ。ショッピングセンターではキャッシャーに列ができていてもカウンターを増やすこともなく、ほっかむりをしたおばちゃん店員たちがスマホをいじったりお喋りしたりしてる。 今回いろんなところで客対応を受けたが、オイラがマレーシアに来た30年前と少しも変わっていないのを痛感した。きっと後30年経っても変わらないんだろうと確信した(笑)。
久しぶりにクアラルンプールを車で取引先に向かいながら、 「マレーシアが自分のビジネスマンとしての原点」 なんだと思い当たった。日本で就職してガムシャラに動いていた自分は「仕事」という意識はあったが「ビジネス」という認識は希薄だったと思う。 31歳でマレーシアに渡り、ゼロからビジネスを作っていくという経験を初めてしたわけだ。バンコクではすでにある程度の既存ビジネスがあり、それをどう維持していくか、拡大していくかというフェーズになったが、あの頃のマレーシアは本当に何もなかった。 昨日フェデラルハイウェイを走りながら、急にあの時の「感じ」に包まれてそれがわかった。 不安と緊張とドキドキとワクワクで張り裂けそうになっていた。 思い出せて良かった。
先週、今週と日本人2名の新規採用をした。 これがとても新しい雇用形態で、2名のスタッフは日本在住。業務は全てリモートワーク。2人ともzoomで面談しただけで、実際に会ったことはない。 リモートだし、タイと日本には2時間の時差があるので就業時間9時から5時というルールもない。クラウド上の業務シートに働いた時間と業務内容を記載するだけ。早朝に働こうが夜中に働こうが、指示された仕事をこなしてくれれば良いだけという話。 日本人雇用なのに煩わしいワーキングパーミット申請や更新作業も一切不要。オフィススペースやデスクも通勤手当も住宅手当も必要ない。 今回はたまたま日本在住者だったが、ベトナム在住だろうとインドネシア在住だろうと何の影響もない。さすがに欧米だと時差でコミュニケーションがちょっと辛いけど、それでもあり得る話ではある。 こんな採用の仕方で会社が経営できるのも新型コロナによる働き方変革によるものだ。ここに更にメタバース空間が絡んでくると、もはや「領土だ、侵略だ、防衛だ」と騒いでいるのが相当時代遅れな話に見えてくる。
来月から新オフィスに引越しをすることになり、昨日は社内清掃。 リモートの定着を前提に全員分のデスクは撤廃、少人数のワーキングデスク以外はミーティングスペース、LIVE撮影スタジオスペース、プランニングなど用のカジュアルなデスカッションスペースに変えることでコスパを上げようという目論見だ。 超久しぶりにスタッフ全員が出社して、廃棄、寄付、持ち帰りなど整理をするのだが、これが本当に楽しそうにやっていて懐かしくなった。 書類は、時が止まったかのように2019年までのものばかりだが、それにしてもオフィスではこんなに紙を使って、それを山積みしていたのかと今更ながら思う。 クライアントである某日本国政府の出先機関などは「すべての提案書は7部ずつ印刷して提出すること」を要求しているが、こんな時代錯誤な規則は撤廃されないものか。 そんなことをボヤきながらも、棚の奥から懐かしい写真や制作物が出てくるといちいちみんなでワーキャーするので、作業が捗らない捗らない(笑)。
ブランディングって莫大な金や労力かけて作り上げていくって書いたけど、それこそ社名やロゴの使い方だけで分厚い本1冊くらいになるのは当たり前。ウチもクリエイティブの制作やウェブサイトの開発などをするときは事前にクライアントの本社から 「ロゴ使用ガイドライン」 なる資料が送られてきて、クリエイターは細心の注意を払ってミクロン単位の仕事をする。 だけど、それがブランディングだと勘違いしている企業マーケッターはとても多い。 ある日系クライアントの本社のウェブサイト開発をしていた時の話だけど、サイトのデザインに関してはフォントや色味、ポジションなどそれこそ0.1ミリ単位の修正指示が来るんだけれど、こちらから 「お客様が迷った時にすぐにお問い合わせができるよう【お問い合わせ】ボタンを目立つところに配置しましょう」 と提案すると 「目立ってすぐにお問い合わせが来るようになると面倒で困る」 と却下されたことがある。 日本企業のブランディングなんていまだにこの程度のレベルなのだ。 やはり企業も形ばかりじゃなく、魂を入れないとダメだよね。
スクムビット23にあるIWANEカフェは日本人にも人気のカフェテラスだが、週末カミさんと昼飯を食いに出かけてみるとスペースをシェアする形で丼もののお店がオープンしていた。 家系ラーメン店主のように腕組みをした子供がシェフだと謳っている。入店すると小学校5年生くらいの子がすぐにメニューの説明をしてくれた。注文を終えると彼はカウンターに座ってノートPCを開き、自分のお店のウェブやSNS、そのアクセス状況などを解析ツール使ってチェックしていた。 デジタルの世界ではタイが日本を追い抜いてもうどんどん差が開いていくな、これは(笑)。 そして今日は結婚記念日なのでバラのブーケを贈った。 雪の降る神田カトリック教会での式から、37年も経ちました。