グレンゲの気持ち

昨日は朝からずっと引きこもって自分だけにしか読めない楽譜を作り、黙々とピアノ弾き語りの練習をしていましたよ。 まずひたすら曲を聴き腐るわけです。実際にアーティストが歌っている曲を聴きながら、「このパート(A)とこのパート(A’)って同じ弾き方でも通用するんじゃね?」ってところを探し腐るわけです。 楽譜って1番と2番で歌詞が違うだけなのに微妙に演奏の仕方を変えたり、おかずを増やしたりしてあるんですよ。大きなお世話ですよ。余計なことせんといてくださいってことですよ。 まずその隠し罠を全部紐解いて、シンプルに部品を並び替えたら不要なものを捨てます。 そして次はキーの調整。普通は楽譜をオンラインで購入したらそれをそのまま練習すればいいんだけど、今の練習曲が女性キーなので歌えないわけですよ。それをどのくらいキーを下げれば歌えるか、まず調べ腐るわけです。で、オイラの場合、「この曲は7つキーを下げないと歌えない」とわかるのにすでに相当日数を費やしているわけです。気づいたところによると、キーは全部で12個あるので、7つキーを下げるのは5つキーを上げるのと同じだということも学ぶわけですよ。 で、それがわかったら、ダウンロードして、隠し罠を取り除いて整理した楽譜の音符を1音ずつ、7つキーを下げて記載し直すという、手編みで自衛隊員全員のマフラーを編むような、気の遠くなる手仕事をするわけ。「えっと、ドの音符は7つ下げると・・・(指で鍵盤を7つ数える)・・・ファか」とね。徳永英明もこんなことやってんのかな?などと考えながら。 それから今度は、弾き語りしながら楽譜を見たときに「行間違え」をしないように歌詞のサイズや色を変えたりします。例えば 泥だらけの 走馬灯に酔う こわばる心 震える手は 掴みたいものがある それだけさ みたいに。 他にもオイラにしかわからない様々な仕掛けや暗号があって、オイラにしか読めない楽譜ができあがるのです。 で、実際にその楽譜をキーボードに立てて、練習を始めるんだけど、まず右手と左手が全く違うリズムを弾かないといけなくて吐きそうになる。 えーっと、今ここです。