Jalan Jalan

マレーシア、タイから発信するアジアお気楽情報サイト

Tag: ビジネス

AI待った!

日経の記事では 高度な言語能力などをもつ人工知能(AI)の開発に歯止めをかけるべきだとの慎重論が浮上してきた。全ての企業や研究機関に開発を一時停止するよう求める署名活動が米国を中心に始まり、起業家のイーロン・マスク氏らが賛意を表明した。 とイーロンマスク他テック企業の著名人たちからもAI開発に「待った」がかかっている。 ChatGPTなど高度なAIは、次第に人間を遥かに凌駕する知能で人間社会に害悪をもたらすリスクがあるとの表明だ。実際に兵器や犯罪に使われるAIがどんどん開発されていると言われている。 これに対しChatGPTを持つOpenAIに1兆円を超える巨額の投資を行なってトップを走っているマイクロソフトは反発。 「我々は十分にリスクを考慮し、コントロールできるように開発している」 と開発の一時停止に応じる気配はない。 「待った」をかけるテック企業は、AI開発でこのOpenAIに遅れを取り、その遅れを取り戻そうとトップランナーを止まらせようとする働きかけだとの見方も多い。そのくらい、ここでトップを取れたら「世界の全てを支配できる」技術と言える。 もう完全なSFの世界がここに始まっている。

AIの津波

ChatGPTを業務使用する頻度が上がり、たぶん現時点で日本人スタッフ1人とローカルスタッフ2人を雇用しているのと同等の業務量をこなしている感じなので、無償版から有償版に切り替えた。 有償版はめちゃくちゃ早い。無償版は回答を作ってるうちに力尽きて途中で途切れてしまうこともあったのだが、有償版は凄い速さで回答を提示してくる。 これをウチのスタッフが確認した上で業務素材としてすぐに活用できるわけだ。 今まで調査や考える時間を含めて2〜3日かかっていた業務が15分で完了できるようになった。 どんなに世界から遅れている日本企業であってもこの流れは浸透していくだろうから、これから人材市場はまた波乱になるだろう。AIによって置き換わる仕事、なくなる仕事が津波のようにすぐそこに迫っている。

LineがAPIという連結機能を使ってChatGPTをLine上で使えるようにした。 日本のパートナー会社の社長がアジア戦略会議のメンバーにこのChatGPTを友達として招待した。 個別に友達になっておくと秘書代わりに使えるね、というメッセージをタイ語に翻訳してくれと命じたところ、すぐに翻訳してくれた。 戦略会議のグループLineのメンバーはさらにChatGPT君にいろんなことを命ずる(笑)。 最後が真面目すぎんだよww

ここ何回か触れたAIチャットだが、冗談を言えるかとかどんな質問にどう答えるか、といった会話についてはその機能活用のごく一部で、お遊び程度なのだが、すでにビジネスシーンではどんどん活用が始まっている。 例えば人間のエンジニアが行なっているプログラミング作業を簡単な例で説明すると、 「まるばつゲームをアプリに入れてお客さんに楽しんでもらいたいから作って欲しい」 とクライアントからリクエストがあったとする。うちのプログラマなら、 「どんな感じで動くか考えてプログラミングするので3日ください」 と言うだろう。それをOpen AIに頼むと、 Python(パイソン)という新しいプログラム言語を使って数秒で書いてくれる。そもそもプログラマでもPythonを使える人はまだまだ少ないこのご時世にだ。 Webブラウザで簡単に使えるまるばつゲームをウェブサイトの基本言語であるHTMLで書けるだろうか? こちらも数秒でプログラムを書き上げてしまう。 オイラが昔JalanJalanをHTMLで作り始めた時は、1ページ作るのに数日かかったもんや(笑)。 試しに、AIが書いたHTMLコードをこの「ひと言」にコピペしてみる。 まるばつゲーム まるばつゲーム このブログページではデザインを制御する機能が反映できないので正方形になっていないが、枠の中をクリックすると順番に◯✖️で勝負ができるゲームが作られている。 その他、実際に大学の教授が学生への授業を 「このポイントとこのポイントを抑えて1時間の授業内容を作って」 と指示すると、プレゼンテーションが出来上がってくる。それをチェックして、少し調整するだけですぐに授業に使えるので、自分の研究に割ける時間が飛躍的に増えたと喜ぶ教授もいるくらいだ。 今後のAIの飛躍的な進化をどこでどう活用するかのアイディア次第で、時代に乗れるかどうかが決まってくる。

最新のAIチャット

今、最新AIチャット技術はここまできている。 https://chat.openai.com/chat ここで登録すると自由にAIチャットを利用することができるが、世界中の多くの人がこのチャットを利用しているので、毎日、毎時間、データは増え、AIの精度は進化し続けている。 最初のインターフェースは英語だが、日本語を打ち込むと 瞬時に日本語会話に切り替わる。 知ったかぶりをすることはできないので、正直に日本のトレンドにはまだ追いついていないと告白する(笑)。 けっこう細かく丁寧に会話について来てくれる。 医者にかかる前のプレドクターとしての役割も果たしてくれそうだ。 また、政治的に微妙、センシティブな話題には一応、忖度した解答をしてくれる。 オイラはこのページは常に開いておいて、疑問や興味について会話することで「検索」より早く一定の情報を得ることができるようにしている。さらに、これがさらに毎日どんどん賢くなるというのは大変な魅力だ。

アバター爺さん

今、オイラの会社(タイ)では日本のパートナー(京都支社)とその取引先(東京本社)と3社共同で一つの仕事をやっている。それぞれに複数人のチーム同士で、打合せやコミュニケーションも複雑になるので、バーチャルオフィスで仕事をする。 誰か特定の人とだけ話したい時は自分のアバターをその人の隣まで移動させるとオンラインで打ち合わせが始まる。複数で会議をしたいときは会議スペースに集まると自動的に全員がオンラインで顔を見ながら打ち合わせできる。 出勤、欠勤の状況や、誰が仕事中で誰が休憩中かもわかる。休憩中の人の隣へ行けば雑談もできる。 オイラはその仕事に直接関係ないけどアバターをもらったので、ここに入っては庭を散歩したりキャンティンでコーラ飲んだりして彷徨く変な爺さんになっている。

微妙な関係

今、某日系企業のブランディング動画の企画をしているんだけど、出てきた企画案の中に韓国関連のアイテムやBGMを使用する案があった。 確か、この会社は徴用工訴訟で名前の上がっていた会社ではなかったかと思い出し、調べてみたらやはりそうだった。 この提案はマズい。本社が承認する云々の前に提案すること自体がマズい。タイの人たちは、そういった日韓の政治問題まで把握しているわけではないので仕方がない。 中国、東アジア、インド、ASEAN界隈は政治的にもお互いに微妙な関係性を持っていることが多いので、 「アジア地域に向けたマーケティング」 と括られると難易度が上がる。それぞれの歴史や事情をわかっていないと事故ってしまう。 グローバル化って難しいよね。

誇らしかった日

一昨日は娘の千朝が新規のクライアントへデータ解析ツールを使用したデータ分析についてのコンサルを行なった。 オイラにはもうついていけない難しい領域だけど、「詰まったらサポートして」と言われてzoom会議の末席に参加していた。クライアントも日本人とタイ人のエンジニアが出席するためしばらく前から娘は緊張と不安で弱音を吐いていた。それでも彼女しかいないのだ。深夜まで予習して頑張っていたので「もうなるようになれだ」と励まして当日を迎えた。 ちょうど1時間、英語でクライアントが設定した解析ツールを画面共有しながら娘がダメ出しをしていく。向こうもエンジニアだから反感が湧くものだが、ロジカルに丁寧にしっかりと先方の疑問に答え、納得のいく改善案を提示していくので、クライアント側も 「なるほど〜」「Very interesting」 と唸る。 ずっとハラハラドキドキしていたオイラは途中から娘のコンサルに心の中で拍手を送っていた。 結局、大きな信頼を得て会議は終了した。 娘の成長を肌で感じて、生きてきてよかったと大袈裟なことを思った。 「今夜は乾杯しなよ」 と3,000バーツ送金した。

どこで作るかシーソー

これもガリガリ君から聞いたんだけどさ、 「タイ現地に建てた工場で現地の人を使って作るガリガリ君より日本の工場で日本人が作ったガリガリ君を輸入する方が安くなっちゃった」 んだってよ。まあ、円安ということも大きいんだけど、生まれてこの方そんな話聞いたことがないよ。 中国やアジアなど人件費の安い現地に工場を作ってそこで製造したものを現地や近隣の市場に輸出するなんてのは自動車、家電を始めどの業界でも当たり前にやってたことだからね。 でもこれが進むと、アジアの企業が「日本の安い人件費」を目当てに日本に工場を作って日本で生産しようってことになるかも知れないね。 なんか世界的なシーソーを見ているみたいだ。

Back to top