Jalan Jalan

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Tag: マレーシア

追悼演説

たまたまYoutubeのライブ配信で野田元総理の追悼演説を聴いて、いい演説だなぁと思った。何となく耳当たりのいい単語を並べたようなものでなく、彼自身が自分の心情に最も近い表現を選んで選んで紡いだからだろう、キレがあって聴く人の気持ちを揺さぶった。20分を超える演説なのに、構成やメリハリが見事で途中でダレることもなく一気に走り抜けたので長いと感じなかった。2人きりの控室の件(くだり)なんかはドキドキさせたしね。 オイラも母親や父親の葬儀では喪主としてこんな話をしようと考えていたこともあったけど、結局コロナでそういうこともできなかった。 元会社時代は会社の上司、先輩社員だけじゃなく、取引先の社員の家族の通夜や葬儀にも参列して、それらがとても盛大だったのを覚えているけど、コロナ後はそういう葬儀も執り行われてないんだろうね。 タイの葬儀は一夜で終わらない。だいたい3日から10日くらいやっている。 簡素ではあるけれど、僧侶がたくさん並んでお経を唱える厳かなものなんだよね。マレーシアもマレー系、中華系、インド系それぞれ参列したことあるけど、様式はそれぞれ全然異なる。 様式じゃなくて気持ちということなんだよね。

客家レストラン

クアラルンプールの中心地にある「客家レストラン」の敷地がパビリオンに170億円で買収されたらしい。 客家レストランは、たぶんマレーシアに関係したことがある日本人には最も有名で馴染みのあるレストランだろう。日本から出張者が来ればまず必ず1回は訪問することになる、それほど鉄板のお店なのだ。 JalanJalanでもずいぶんオフ会でお世話になった。フカヒレと卵のレタス巻きとか、白いパオに乗せて食べる豚の角煮とか、そこからなだれ込むスチームボート。最近はわざわざ行くことがなくなったが、懐かしい思い出のたくさんあるいいお店だった。 SNS上ではマレーシア在住日本人たちが 「なくなる前に食べに行こう」 と書き込んでいる。 実際、移転なのか消滅なのかわからないが、客家レストランならあそこまでKLの一等地でなくてもやっていけるんだろう。それともこれを機会に長い歴史に終止符を打つのだろうか。 次回時間があればオイラも食べに行っておきたい。

カブの退屈

オイラもカミさんもいない、息子は自室に引きこもっているという状態で見守りカメラを覗くと カブが本当につまらなそうにしていて ちょっと泣けてくる。。 金曜日にBKKに戻ったら、一緒に寝てやろう。

昨日は3年ぶりにKLでソフトボール。コロナ期間中にほとんどのチームが帰任などの人数割れで再編成しながら、またKL日本人会が現地で日馬交流を兼ねて日本人たちが楽しむソフトボールリーグに「管轄下の日本人学校グラウンドを使わせない」という愚かな判断もあり、新天地でのリーグの新スタートとなっている。 オイラのいたJ Brothersはほとんどのメンバーが帰任し、9人集めることができなかったため、兄チームであるJalanJalanに合流することになる。JalanJalanも厳しかったが、日本から留学している大学生を中心になんとかメンバーが集まり、昨日が1勝0敗で迎えた第2戦目。 さすがここしばらく連覇をしている常勝JalanJalanとあってJBから合流したオイラとトモくん以外は全員高校野球経験者というとんでもないチームだ。 ところが、当日朝になって主力の1人が発熱で欠席となり、なんとオイラが9番セカンドで先発することになってしまった。JalanJalanのチームで試合に出るのはたぶん10年以上ぶりだ。セカンドを守ってこんなに緊張した記憶はない。JalanJalanのエースのウィンドミルから繰り出される速球を相手チームの左打者が引っ張ってくる打球は強烈なのだ。 必死になって打って守って、試合途中でベンチにいたトモくんと交代したが、2打数2安打2打点と9−4でのチームの勝利に少し貢献できてホッとしている。 試合後恒例のキャプテンからの各選手へのメッセージでは と、20歳前後のメンバーに混ざった63歳としては褒められてうれしい(笑)。

読書回帰

ここしばらく「読書」をほとんどしてなかった。加齢と共に小さな活字を追いかけるのが億劫だったというのもあるのだけど、やはりスマホを常に片手に持ってSNS上のコンテンツを見る時間が圧倒的に増え、それが日常になっていたからかも知れない。 最近はTiktokやTwitterを開いている時間が多かったんだけど、なんかもう誹謗中傷や罵り合いばかりでだんだんウンザリしてきた。 昨日バンコクからマレーシアまでのフライトでちょっとハードカバーの歴史関係の本を読んでみたんだけど、やっぱり本はいいなと改めて思った。もちろん、途中で何回もうとうとしちゃってね、リハビリが必要だなとは思ったんだけど、SNS上の馬鹿馬鹿しい陰謀論とか国葬騒ぎに触れるより余程精神の健康を保てると思ったわ。 日本のテレビが見られなくなったマレーシア赴任当時に 「毎日とても大事なものだとありがたく見ていたテレビって全然必要じゃなかった」 と気づいた時みたいに、少しスマホを手放す時間を増やしてみる。

KLのオフィスが壊れてしまったので、バンコクに戻る前に取引先の日本人との打合せを近くのカフェで行なった。 しばらくマレーシアに来てなかったので追いついていなかったのだけど、今はレストランやカフェの多くでこのQRコードからメニューを見て注文をし、支払いまで済ませてしまう。だから店員が客席に来ることもない。タイではあまり見ないからマレーシアは独自のDXが進んでいるんだろう。 打合せ後にプチョンに人気の日本食屋ができて連日満員だというので、そこで夕食を取ろうということになった。 確かに雨天にも関わらず長蛇の列ができている。 店の前の看板には「安っぽい鮭巻」がRM12で出ていてちょっとひるむ。 店内に貼ってある文字やメニューも独特の世界観だ。これが人気の秘密なのかとまたひるむ。「どう思いますか?」って客に聞いてるし。 ベロニカが注文した寿司が 「Spider roll (蜘蛛巻き)」と聞いてさらにひるんだが、食べてみたらまあまあ美味しかった。 でも、たぶん行かない。

33歳だけの天国

いろいろな宗教では死後の世界があって、天国と地獄がある。 先日ブルーモスクのガイドから聞いたイスラム教でも天国と地獄がある。ではこの天国で過ごすあなたは「何歳」のあなたなのか、これはよくわからないね。 そのガイドによると「33歳」らしい。若くて力がみなぎる一番いい時が「33歳」で人は天国では皆33歳なのだと言う。 33歳の自分は何してた? オイラは日本の元会社から現地の合弁会社に出向、駐在し、新たに合弁会社を離れて元会社100%の現地法人を作ろうとしていた年だ。本社を説得し、合弁会社を説得し、現地パートナーを探し交渉し、新会社を立ち上げようとしていたのが33歳だった。確かに体力、気力が漲っていた時代かも知れない。 オイラは無宗教だけど、いろんな宗教がここをどう説明しているのかちょっと聞いてみたい。

カブのあそぼ

我孫子の義母の容態がだいぶ悪いので先週娘と孫は帰国し、声をかけたり手を握ったりしてまだ意識のあるばーばと会うことができた。カミさんも急遽今週帰国することになり、オイラもマレーシア滞在を切り上げて明日バンコクに戻ることにした。 息子の帰国やらオイラの帰国やらいろいろスケジュール調整をする中で こいつの面倒を誰が見るか、というような話題が入ってくると、緊張の中に緩和が生まれるw 何も知らずに相変わらず象を加えて「あそぼ」とやってくる。

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