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マレーシア、タイから発信するアジアお気楽情報サイト

Tag: 家族

世界へ羽ばたく

マレーシア時代に子供たち同士が日本人学校で一緒だった頃からのカミさんの友達が娘さんの動画を 「見て見て」 と送ってきた。 チェロ奏者として音楽の都オーストリアに住み演奏活動を行なっている長女がイタリアの宮殿でリサイタルを開いている模様だった。 次女はアイルランドのダブリンで医者をしている。 お母さん自身は一人っ子で寂しかったので子供は多い方がいいと男女2人ずつ4人授かった。しかし、子供たちの才能が開花していくに連れ、彼らは親元を離れて世界で活躍するようになった。 また寂しくなったお母さんはカミさんとも毎日LINEでやり取りをする日々である。

土偶の攻防戦

カミさんがここ数日取り憑かれたように見入っている写真がある。 編み物の土偶。 もうこの編み物土偶に心を奪われてしまって何も手につかない。 自分で作りたいという願望はあるものの、年齢もあって老眼で手元がおぼつかないし、細かい作業を続ける根気もないと諦めている。 そこで昔息子の遥が自作のかぎ針編みでプレゼントしてくれた犬のぬいぐるみを思い出し、 「遥、お母さんにこの土偶作っておくれよ」 と後をついて回っている。 遥は「なんでよりによって土偶なの」「編み物セットなんかタイに来るとき捨ててきたよ」と取り合わない。 さて、この攻防、この先どうなるのだろう。

真面目なコント

今日は午前10時からクライアントへのプレゼンテーション。これが久々の長丁場で3時間に及んだ。 途中でクライアントの日本人社長が自分の部下の日本人担当者に厳しく詰問する場面がけっこうあって気まずかった。それがオイラからの改善提案を受けるたびに 「その辺はウチはどうなってるんだ。ちゃんとやっているのか。」 「えっとですね・・・」 というやり取りの繰り返し。 「これ、せっかく山森さんたちからいろいろ提案もらってもウチがちゃんと考えてなきゃどうしようもないだろう!」 という叱責に流れ込んでいく。会議に参加している人数は両社で10人程度。責められる日本人担当者もけっこうしんどい場面だ。 それからしばらくの間、この社長が強い口調で問いかけるたびにこの担当者の回線の具合が悪くなり、 「あれ、今ちょっと聞こえませんでした」 で逃れるようになる。 こんなコント見せられたら笑うわwと思いながらマイクをオフにして笑ったが、同時に自宅から参加していた娘はオフにし遅れて笑い声が漏れていた。 こんなんあかんよ(笑)。

氷解のドラマ

ウチの親父は姉と弟の3兄弟だったが、30年ほど前から縁を切っていた。いろいろなことを端折ってものすごく簡単に言うと、代々の土地である実家の相続で揉めたからだ。 昨日実家で親父の介護をしている弟に祖父母の入るお寺から納骨管理の件で電話があった。親父は高齢で細かい手続きや判断が利かないこともあり、弟がお寺とのやり取りを進める上で、長く音信不通だった親父の姉弟に相談をする必要があった。姉(我々からすると叔母に当たる)は、10年ほど前にすでに他界しているので弟(我々からすると叔父に当たる)に電話を入れた。叔父と弟は長い不通の年月を遡りながらお互いを労い、懐かしんだ。 叔父は兄である我々の親父から自分のことを悪く伝えられているだろうと思い、我々にも連絡することができなかったと言った。確かに弁護士を立てて争うほど叔母や叔父と敵対していたし、彼らのことを激しく罵るようなこともあったかも知れない。 叔父との会話の途中、弟が 「親父さんはもうだいぶボケてるからね、昔の土地がどうだったとか、裁判がどうとかって話を全然覚えていないって言うんだよ」 と叔父に伝え、親父と電話を代わった。受話器の向こうで身構えて息を飲んでいる叔父の鼓動が伝わるようだ。 電話を代わった親父が 「◯◯かい? ほんとに申し訳ないねぇ。私も90になっていろんなことがちゃんとできなくてねぇ・・。ほんとにすみませんねぇ」 と言うと、叔父が 「いや、申し訳ないなんて言わないで。何も申し訳ないことなんかないんだから、△△ちゃん」 と泣きそうな声で言った。何か全てが氷解していく瞬間で、オイラも胸が熱くなった。 長い年月という時間なのか、それとも認知症状なのか、それは自分にはよくわからなかったが、人の心や愛憎というのは変わるものなのだな。 オイラは小学生から中学生になる頃、この叔父からビートルズを教わった。今日は久しぶりにビートルズを聴いてみようか。

重なり合う週末

ハルキが日本人学校入学、ゲンキが4歳の誕生日、我が家が引っ越し、と今週末はイベントが重なってそれぞれがそれぞれのお世話で手一杯という状況。日本人学校は早速登校初日(26日)からリモート授業になり、学校から生徒一人一人にタブレットが配布されるらしい。ハルのクラスは「1年15組」流石に世界一でかい日本人学校だけあるね。15組って。。それにしてもクラスの友達とも会えず、桜をバックにした校庭で近所の写真屋さんが黒い布に頭を入れて集合写真を撮るってのももう遠い昔のことになっちまうのかね。。 オイラの方は明日から同居メンバーが変わる。現在のカミさんとカブの他に息子の遥と飼い猫のモチが増える。犬と猫の同居っていうのも生まれて初めての体験だ。みんな仲良くやってくれるだろうか。 さて、今日は夜遅くまで残っている食器や衣類などの段ボール詰めをすることになりそう。明朝は9時から業者がやってきてスタートです!

60年前の親父

紀元節(きげんせつ)は、古事記や日本書紀で日本の初代天皇とされる神武天皇の即位日をもって定めた祝日。 日付は2月11日。 1873年(明治6年)に定められ、1948年(昭和23年)に占領軍 (GHQ)の意向で廃止された。 かつての祝祭日の中の四大節の一つ。 世界の国々では何を持って「建国の日」とするのかマチマチであるが、日本はこの初代天皇即位を「建国」とした。 そしてこの日はオイラの親父の誕生日でもある。 親父の名前は、この紀元節の「紀」をとって「紀(おさむ)」という。 今年でとうとう90歳の大台に乗った。 お袋は2年前に他界したが、親父は特に健康に問題もなく、オイラの弟と2人で静かに暮らしている。 これは、母入院時に親父を中華街に連れて行った時の写真。紛れもなく、徹底的にハゲの家系である。 また、父は東京外国語大卒で貿易会社に就職しながら、公式な通訳の免許も持つ外国語の達人であった。けっこう昔からハゲである。 その貿易会社時代、親父とお袋は長く香港に暮らしていた。オイラと弟は香港で生まれた。お袋が抱いている赤ちゃんは弟である。後ろの車がとんでもなくかっこいい。 コロナのお陰でなかなか一時帰国ができないが、親父が元気なうちに会いに帰りたい。 親父、お誕生日おめでとう!今晩、曾孫達の顔を見せがてら電話を入れてみる。

終活じゃねーよ

Facebookの管理画面を見ていたら 「追悼アカウントの設定」 というのが出てきて 「あなたが亡くなった後にアカウントの管理を任せる人を選択してください。追悼アカウント管理人は次のことが実行できます・・・」 と書いてあった。これをカミさんに設定したら、カミさんにはFBから 「私が亡くなった時の追悼管理人をお任せします」 とメールが飛んだらしく、 「どうした、どうした💦」 となった。 昨日は使わなくなったサービスのパスワードの断捨離や整理整頓がしたくなって一つ一つ確認しながら一覧リストにした。それに銀行口座やATMなどのアクセス情報も全部まとめてカミさんにシェアした。そうしたら 「どうした、どうした、明日逝くのか💦」 となった。 それでその気になったのか、今朝起きるとカミさんが 「生命保険の証書のありかと保険会社の担当者の連絡先教えて」 と言われた。

好きな料理10品あげなさい

朝のウォーキングの最中にカミさんが 「私の作る料理で好きなものを10品あげられる?」 と訊いてきた。 もう全ての料理が美味しいのでそれはとても簡単なのだけどまず最初に昨晩食べて美味しかった「ハヤシライス」と言ったら「それなの?」と崩れ落ちた。 どうやらハヤシライスは期待されるべき料理ではないらしい。 そこで 「餃子」「海老フライ」「ハンバーグ」「唐揚げ」「マッシュルーム揚げ」「コロッケ」「あの塩豚のやつ」「あの塩手羽先のやつ」「ラザニア」「サーモンソテーのタルタル」 とスラスラと10個をあげた。比較的揚げ物が多いとか、子供っぽいとかそういうことは言わんでええよ。 でも、基本揚げたものなら何でも大好き。

歳取ったってそういうこと

6歳のハルキが「どうして髪の毛がないの?」と訊いた。 カミさん「抜けちゃったんだよ」ハルキ 「どうやって?」カミさん「少しずつ年月をかけてだよ」 なんか改めてそういう生々しい話はやめて欲しい。 カミさん「髪のあった時の写真を見せてあげよか?」ハルキ 「うん、見せて」カミさん「ほら、これ」ハルキ 「え、いいじゃん!かっこいいじゃん。何で抜けちゃったの?」カミさん「・・・・・・・。歳取ったからね」 一番楽な理由で逃げた。 そんな話をしていたら久しぶりに起業先輩からLINEメッセージが入った。在宅時間が多いので犬を飼い始めたという話。やっぱりそうなるよね(笑)。先輩はオイラと同じフレンチブルドッグを飼いたかったが、奥様の反対でトイプードルになったらしい。トイプードルは清潔で飼いやすくて可愛い犬だからそれも良いと思う。それはそうとして、彼は保護犬の引き取りを希望していたのに 「55歳以下でないと保護犬の飼い主にはなれません」 という年齢制限に引っかかってしまったのでそれが叶わなかったと言う。そうか「あんたたち、犬を飼っても途中で死んじゃうでしょ。そうなったらどうするの?」というわけなんだね。そんなルールがあるとは知らなかった。それをカミさんに話すと 「・・・・・・・・。歳取ったからね」 ほんとだな。

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