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Tag: 戦争

解けない問題

SNSやメディアの討論を見ていると、今回のロシアのウクライナ侵略を発端に防衛についても様々な意見が交わされている。 それぞれ難解な用語や歴史事例を交えながらなのだけど、詰まるところ 「誰かがこちらの自由や人権を暴力を使って奪おうとしたら・・・」 「察知したら殴られる前に殴って暴力を振るえないようにしておく」 「殴られたら奪われないように抵抗する。怪我したり最悪死ぬかも知れないけど命より大事なものだから抵抗する」 「殴られたら降参する。自由や人権を失っても死ぬのは嫌だから手放す」 「殴られても降参しない。降参しても結局殺されるのだから戦った方がいい」 「殴ったらお前もひどい目にあうよ、とわかるように同じくらい酷い乱暴者を雇っておく」 みたいなことなんだよね。 「もしも・・」と訊かれて答える対応と、実際に自分や自分の家族に降りかかった場合の対応がまた違うかも知れない。 本当に真剣に考えるよ。 人類の長い歴史の中に天才もたくさん登場しただろうに、それでも誰一人この問題に終止符を打てていないんだからね。

く、暗すぎる・・

新型コロナという現代史に刻まれるような世界的な災いを体験しつつ、今度は大国ロシアによる独立国ウクライナへの侵略戦争を目の当たりにし、その足下を震度6の地震が襲うという、いったい今の状況は何なんだろうかと立ちすくむばかりだ。 数日前には中国南部で旅客機が墜落事故を起こしたというのに、そのニュースが入る隙間もないなんて。 何か明るいニュースはないものかと「最近の明るいニュース」でググってみたが、出てこなかった。 そうか、報道とかジャーナリズムっていうのはその逆を取材し、伝えるのが仕事だということか。 そう言えば、毎日のカブとの激しめの散歩の効き目か、体重が少し減少傾向にあるよ。 ね、こういうのはまるで伝える価値がないよね。

結局幼児に

毎日ニュースのトップで市街地の爆撃シーンや泣き叫ぶ子供の姿を見るのは嫌だねぇ。コロナとの付き合い方がだんだん見えてきて少し気持ちが安定し始めてきたところで今度は戦争とエネルギー危機による生活への影響。後から後から攻められる、気持ちの休まらないここ数年。 それにしても「平気で嘘をつく」「他人のものを暴力で奪う」 全世界78億人の、ほんの一握りのリーダーとして上り詰めた人間の成れの果てが結局聞き分けのない幼稚園児と同じというこの不条理。 すぐにデマに踊らされる人々はいるし、何が真実かを見抜く目を持つことは本当に難しいけれど、これからますます大事になっていくよ。

私は神だ。

「何が、ウェスタンコミュニティだ。『嘘の帝国』がっ・・」 とプーチンが吐き捨てる映像を見て、自分自身を崇高な理想の実現に突き進む「神」に域にまで持ち上げてしまっているんだろうと思った。 「西側」「自由主義」という愚衆民に壊されたかつての世界に冠たる強大なソヴィエト連邦を我が力で再興し、世界の秩序を再構築して我が崇高なる思想を持って明るく素晴らしき世界を作り直すのだ。それこそが我が使命であり、そのためには犠牲は厭わない。今私に反抗している愚民も結局は幸せになるのだから私は信念を曲げずに鉄の意志でやり遂げるのだ。 こうして虚ろな目であっちの世界に行ってしまったら、もう交渉や話し合いは通じない。話し合いはお互いを人間として認めていないと成立しないから。 世界中の反戦デモも、経済制裁も、一般市民の犠牲も、国連決議も全く堪えない。 地下鉄にサリンを撒いたテロリストも自分を神に持ち上げさせていた。 戦略核を撃ち落とすのは東京だ、なんていう恐ろしい噂もある。 人間の精神は弱い。だから専制君主は怖い。

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