散歩の途中でいきなりカブが歩かなくなる。
自分の行きたい方向や立ち寄ってクンクンしたいところは極力尊重してあげているのだが、それでも時間の制約もあるし、あまり近寄って欲しくないポイントもあるので、リードを引っ張って制止したり、方向転換をさせることがある。
そうすると
「あ、やだ、もう」
と動かなくなる。
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最初は、こうして座り込むだけだったので、体を撫でたり、「さ、行こうか」となだめると一応気を持ち直して歩き始めたのだが、最近は
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こうして寝そべってしまう。こうなると「動かされない」ということを学んだようで、路上で頻繁にこうなってしまう。
こうなると、あとはもう抱き上げて、そのまま担いで行くしかない。
13~14kgの体重があるので、これを抱いたまま100mも歩くのは非常にしんどい。
そこで、ハルとゲンが使っていたバギーを譲り受け、散歩にはいちいちこれを並走させなくてはならなくなった。
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バギーには黙って静かに乗っているのだが、押しながらその呑気な後頭部を見ているといったいこれは何の時間なんだという気持ちになってくるのだ。