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北海道旅、屈斜路湖の天然露天風呂

網走から美幌峠に向かうと雪になった。

美幌峠から見下ろせるはずの屈斜路湖は朧げに雪と霧の向こうに薄く見える程度だった。
峠を湖畔まで降り、コタン温泉に向かう。
ここは屈斜路湖畔にある天然の露天温泉だ。

外はとても寒く、車から出るのも憚られる状況だったため、当初は流石に無理だね、とカミさんと話していたが、湯気の立つ絶景を見ていたら「入ってみよう」ということになり、電話ボックスのような木組みの小屋で水着に着替えた。

それはもう「天国に召されたか」と思うほど、素晴らしい体験だった。

ポカポカになった体で再び乗車すると、砂湯、アイヌ語で「アトサヌプリ」と呼ばれる硫黄山の噴煙を見てから今度は摩周湖に向かったが、悪天候のため展望台からは湖の影も形も見ることができなかった。

宿にチェックインすると、五寸釘が7日で溶けて無くなってしまうという強酸性が自慢の川湯温泉で1日の疲れをとると、近所の居酒屋へ。

事前に調べておいたこの渋い居酒屋で、地元の海や山の幸で舌鼓。

新鮮でコリコリのつぶ貝の刺身

カニ味噌のようなゴロが中にたっぷり入ったイカゴロ焼き

生まれて初めて食べたイカゴロ焼きは、カミさんと顔を見合わせ、声が出ないほど美味かった。

今朝は目覚めると窓の外は雪。
今日は、厚岸から釧路へ、ゆっくり慎重に走る。

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